13日目(7月24日 火)
セントラルカラハリ動物保護区のロッジ → マガガディバン
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本日の行程地図
朝の4時過ぎに目が覚めました
外はまだ真っ暗です
月が沈んでから星空を見ようと
思っていたことを思い出し
急いでテントの上にある
見晴らし台に行きました
見晴らし台からは
プラネタリウムのように360度
満天の星空が広がり素晴らしい
しかしパジャマのままだったので
凍えるほど寒い
慌てて下に下り
上着を着ようと思ったのですが
体が冷えすぎて再度上に上がる気にならず
ベッドへもぐりこみました
ベッドで暫く暖を取っていると
モーニングコールの為係りがやってきました
今日はここを出て
マガディカディバン迄行く予定です
また結構長旅となる為
早めに出発するつもりです
朝食の時間になるまでの間に
荷物の整理をしました
朝食を済ませ部屋に戻る前に
スタッフに今日の昼ごはん用に
ここのパンを少し貰ってもいいかと
聞いてみました
するとお弁当を作ってあげるから
待っていてくれとの事
暫くして紙袋に入ったお弁当を
2個持ってきて手渡してくれました

スタッフに荷物を運んでもらい
出発の準備が整いました
車もほぼ気づかないくらい
綺麗に修理されています
名残惜しいけれど居心地の良い
このロッジともお別れです

来る時と同じ道を帰るのは
無理だと言う事で
ゲートまでロッジの車が
先導してついて行く事に
有り難い気づかいに感謝です
今日の道は深い砂地ではないけれど
雨季の水の流れで深くえぐれ
そこを走る時は車体が45度程傾きます
何も考えず前の車に遅れないよう
必死で走ります
狭い道では低木の枝で
車体の側面が擦れ
ガリガリと音を立てています
車体は傷だらけだろうと
最初はひやひやしていましたが
これ以上傷が多くても少なくても
もう同じだと居直りました
時折走りやすい場所に出ると
ほっと気持ちも楽になります
運転手は時折車を停めて
私達が無事着いてきているか
確かめてくれます
殆どの道がガタガタで
写真は余り写せませんでした

ロッジから出発して3時間半
やっとゲートが見えてきました
スタッフが言うには普通
ここまで1時間半だそうです
ゲートの係の人に
これから先の事を聞かれたので
一昨日の道を走り
塩湖へ行くと言いました
するとその道は悪路だから
左の道を行く方が良いとの事
勧められた道はよく整備され
大変走りやすそうです
最初の計画ではその道を走り
此処まで来るつもりでした
しかしマウンのロッジでは
この道は私達の車で走るのは
無理だと言っていました
恐らく最近道が整備され
走りやすくなったのでしょう
確かに一昨日走った道は
かなり悪路でしたが
何とか此処迄やってきました
一昨日もこの道を走ったと話したら
係りの人が驚いていました
勧められた良い道を選ぶと
これ迄長距離を走ったので
ガソリンが足らなくなるかもしれません
ガス欠になる方が怖いので
計画通り一昨日の道を走る事にしました

案内のスタッフにお礼を言い
ゲートの係の人にさよならを言い
出発
行きは必死で判りませんでしたが
やはりこの道は結構な悪路です

砂道が多くスピードを出すと
スリップしそうです
しかしカラハリ公園内に比べると
道幅が広く格段に楽です

1時間ほど走ると大平原になり
走りやすくなりました
そろそろこの道も終わりです

やっと幹線道路に出ました
この近くに村があるはず
その村で給油が出来ることを
事前に調べておきました

ラコプス村の案内板があり
左折し村の中に入ります

村は思っていたよりも大きく
色々な店がありました
ここはレストランのようです

レストランの前の給油所で
ガソリンを入れます
受付の女性が不思議そうな顔をして
私たちを見ていました
東洋人が珍しかったのでしょう

給油を済ませ出発
ボツワナではまだまだ
昔の形の家が多くあります

マカディカディバンへ行く道は
途中までは快適です
よく補修されていて
でこぼこも余りありません
そろそろお昼にします
頂いたお弁当は完璧
しかもサンドが美味しい
明るい内に到着したいので
走りながら食べる事に
全部は食べきれないので
ビスケットは残しておきます
幹線道路を外れて
マガディカディバン迄行く道へ

小さな村を抜けると
砂地の道になりました
はっきりとした道がないので
ナビと車の轍を頼りに走ります

1時間ほど走ると展望台が
ぽつんと建っていました
上に上がってみます

木々の向こうに
マガディカディバンが見えました
素晴らしい景色です

目的地まではまだ遠い
日没まで時間がないので
先を急ぎます

目の前に塩湖が見えているのに
なかなかたどり着きません
暫く走り
塩湖のゲートに出ました
係りの男性に門を開けてもらい
塩湖の中に

塩湖と言う事で
真っ白をイメージしていましたが
灰色でした
ここからは道がないので
轍の跡を頼りに走ります
マガディカディバンは巨大な
一つの湖だと思っていました
しかし中州があり東西二か所に
判れていました
地図を見ると今日の宿は
その中州にあるようです

中州に入り
道がはっきりしてきました
あの森のどこかに
今日の宿があるはず

暫く走っていると
ゲートが出てきました
どうやら家畜の進入を
止める柵のようです
ゲートのすぐ前右手に
今日のキャンプ場がありました
中に入り車を停めましたが
誰もいずガランとしています
暫くすると雰囲気を感じ
一人の老人がやってきました
ここのオーナーです

手続きをしようとした時
若い男性がやってきました
彼の息子と言う事で
オーナーは今病気なので
後は自分が全てするとの事
今日ここのキャンプ場を利用するのは
どうやら私達だけで大変静かです
今晩はインスタント食品で
済ませるつもりです
お湯を沸かす為
彼に燃料の木材を頼みました
すると彼は少し待つように言い
どこかに消えていきました
暫くして彼は一抱えの枯れ木を
近くの藪から拾って来ました
料金は日本円で30円位だというので
約100円の紙幣を渡すと
お釣りが無いと言う事です
お釣りは要らないというと
大喜びして火をおこしてくれました
東洋人が珍しいのか
彼の子供たちがやってきました
お昼に食べす残しておいた
ビスケットが丁度あったので
子供たちにプレゼント
椅子と網はキャンプ場で
貸してもらいました
火がしっかりと燃えてきたので
持参したコッフェルで
湯を沸かします
カップ麺にお湯を注ぎ
缶詰をおかずに簡単な夕食です
夕食を済ませた頃には
とっぷりと日も暮れ辺りは真っ暗
周りはオーナー家族と私達だけ
暫くは家族の話声も聞こえていましたが
その声も聞こえなくなり
虫の声だけ聞こえます
宿を決める時この場所を
グーグルマップで見てみました
そしてこのキャンプ場は
大きい塩湖の直ぐ傍だと思っていました
その為キャンプ場に早めに着いて
塩湖迄行き広い塩湖を車で走る計画でした
ところが実際キャンプ場に来てみると
中州は思っていたより大きく
塩湖はすぐ傍に無い事が判りました
おまけに確かな道もありません
塩湖の真ん中に行き
360度遥か向こうまで続く
広大な塩湖を見る計画は
諦めざるを得ませんでした
ここにはシャワー設備もありますが
余りの寒さにやめる事にしました
日本から持参したホカロンを
布団の中に入れ大人しく眠ります
明日は南アフリカとの
国境に近い町まで行きます