11日目(7月21日)


ソス・デル・レイ・カトリコ から ビエルサ まで
(340KM)


今日は巡礼の道を逆方向に走り
フランスとスペインの国境まで行って見ます

ピレネー越えが大変だったそうで
この目で見てみたいと思ったのです

朝食を済ませ出発です

何処までも広がる小麦畑



今日も良い天気
のんびりと車を走らせます

この辺りは広大な小麦畑が広がります


先ずは巡礼者が宿泊した
モナステリオ レイレに立ち寄ります



小高い丘にずらっと並んだ風車




この辺りも風が強いのでしょう

小高い山の上に20〜30機ほどの
風車が並んでいました


車は少ないし 道路は広い
快適なドライブです




綺麗な色のダム湖


国道N240から脇道に入り
走る事数分
やがてモナステリオが見えてきました


車を駐車場に止め
建物の方へ向かいました

すると目の前に
綺麗な色のダム湖が見えました

素晴しいコバルトブルーです



モナステリオを囲む岩肌


モナステリオの建物を利用した
ホテルが有りました

多くの宿泊者がチェックアウトを済ませ
出発する時間帯でした

サンチアゴを目指し
巡礼の旅をしているのでしょうか?


此処に宿泊するのも良かった、、と
思ったほど
素晴しい景色の中にあるホテルでした




モナステリオ内部


ショップでチケットを買って見学です

此処はガイドツアー形式での
見学でした

自分達だけで勝手に見て
さっさと終わらせるつもりが
ゆっくりとした見学となりました

判りにくい英語の発音に加え
観光客の私語がうるさく
何を言っているのかわかりません





モナステリオ入り口 に出たくとも勝手に出られないので
じっと我慢です

やっと出口の戸が開き
薄暗い所から急に明るい外に出ました

人ごみで疲れたのが
ホッと一息つけました

やっと外に出られて







まだまだ続く説明



次は外で建物の説明を聞きます


ガイドには申し訳ないのですが
信者で無い私達にとってはかなり退屈です

庭からの景色を眺めながら
説明が終わるのを待ちました




大きなダム湖


やっとガイドツアーが終わりました

かなり予定より時間を使ってしまい
大急ぎで次の目的地まで出発です

今日は寄り道したい場所が多くあるのです

A240の道をダム湖に沿って
ハカの町へ向かいます



巡礼の道の立て札

A240フランスからピレネー越え
巡礼者が通った道です

道に巡礼の道である印の立て札があり
記念に写真を撮る為車を路肩に寄せました

フランスから来た巡礼者
最初に立ち寄った町ハカまで55キロです

写真を撮り終えハカを目指し出発!!


路肩から道路へ出ようとした途端。。。。

パ〜〜ン!!!





無残なパンク

大きなアルミ缶落ちたような音が聞こえました

????

ひょっとしたらパンクかもしれない   と私

まさか。。。  と主人

でも車が微妙に変な動き方をします

車を停車し調べて見てみると。。。

、、、、やっぱりパンクをしていました



此処からが大変

一応積まれてあったスペアータイヤに交換です

しかしこれからも山道長距離を走る事を考えると
スペアータイヤーではかなり不安です

パンク修理もしくはタイヤ交換をしてくれる所を探さねば

暫く走っていると修理工場らしき建物が見えたので
中に入りタイヤ修理が出来るかどうか尋ねました

しかし其処にいた男性は英語が話せません
持参の電子辞書でやり取りです

何とか話が通じタイヤを見てくれました

しかしパンク状態がひどく修理不可能と言われ
しかもこの車に合うタイヤが無いとの事です

ハカの町まで行けば修理工場がある』と教えてくれました
礼を言いハカまで向かいます

しかしハカまで未だ50キロもあるのです
この近くに修理工場が無いだろうか、、、と焦ってしまいます

ガソリンスタンドタイヤ交換してくれるか
再度聞いてみました

すると直ぐ近くにあるということです

やった〜〜〜
ウキウキ気分で向かいました

その工場まで行き見せたところ
やはりこのサイズのタイヤは在庫が無い。。。。のです

やはりハカまで行か無ければ無理だとわかり
仕方なくハカに向かいます

教えられた住所があいまいな為ナビも使えず
町の何処にあるのか判らないのです

不安な気持ちのまま町に近づいてきました

と、、、町の入り口に差し掛かった時大きな看板が、、

教えられた工場の名前です

看板に従って進むとありました!!

工場に近づくと。。。。お昼休み。。。。だぁ〜れもいません

1時間以上待たねばなりません


美味しく感じたサンドイッチ

工場が見つかってよかった!!

安心したらお腹がすいてきました

工場の敷地に停めた車の中
朝に作ったサンドイッチをかぶりつきました

ホッとして食べる食事の美味しかった事。。





岩を利用したサンタ クルス デ ラ ソロス


お昼は済ませましたが
工場が開くのは未だ1時間ほど有ります

このまま待っているのも退屈なので
近く観光スポットに出かけることにしました


地図に従い走っていると
奇妙な建物が見えてきました

でも、駐車場が見つかりません



新しい教会

駐車場を探しながら走っていると
見晴らしの良い小高い丘に出ました

遥か向こうにピレネーの山々が見えます

丘の上に新しい教会が立っていました

この周りは市民のいこいの広場でした

此処からさっきの気になった建物まで
引き返します




サンタ クルス デ ラ ソロス


建物の前に少しスペースがあったので
車を止めました

サンタ クルス デ ラ ソロス
と言う名の岩の隙間に建てられた
モナステリオでした

何故このような場所に
モナステリオを建てたのでしょう??

そろそろ時間が気になるので
工場まで帰る事にします





車修理工場でタイヤ交換

先程の工場に戻ってみると
中に従業員らしき人が見え
ドアーが開きました

早速状況を伝え見てもらうと

やはり修理は無理と言う事で
タイヤ交換をしてもらう事になりました

此処はミシュランとブリジストンの取扱店で
タイヤーの種類は豊富にありました




本来この時にレンタカー会社
連絡しなければならなかったのですが。。

しかしパニックになり考えが及びませんでした

結局タイヤ代金は実費になりました
日本に帰ってから状況を連絡したのですが遅すぎました



ピレネーの山々



やっとタイヤは交換できました

思わぬアクシデント
随分時間をロスしてしまいました

これからピレネー越えの峠へ向かいます

目の前にピレネーの高い山が迫ってきました
この道を歩いてサンチアゴを目指すのです




巡礼の道



ダラダラとした坂道
ずっと続いています


何組もの若者達
肩にリュックを背負いをつきながら
黙々と歩いています




巡礼の道



曲がりくねった急な坂が終わると
スペインとフランスの国境
いわゆる巡礼の道ピレネー越えの難所です

昔はフランスから此処まで
歩いて来たのです

信仰の力というのは凄いと痛感しました





此処から先はフランス


反対側にはスペインの標識があります

この建物は少し前まで
国境の検問所だったのでしょう



ユーロになってからは
お互いの国の行き来が自由になり
ヨーロッパを旅するのがになりました




こちらはスペイン



さて此処からは来た道を引き返し
一路パラドールに向かいます

同じ道でも行きと帰りでは眺めが違い
楽しむ事が出来ます


車の量も少なく快適なドライブです






一路パラドールへ




ハカの町まで戻ってきました

此処から東に向けて走ると
直ぐ分岐道に差し掛かりました

右か左か迷いましたが
N260の方が景色が良さそうなので
左折 北進です

のどかな山の景色が続きます



快適なドライブ



N260の道はフランス国境の手前
右折します


曲がった途端
細い道になりました


片側一斜線の道ですが
舗装されているので快適に走れます



のどかな田舎道



N260の道をアニセの町まで
ずっと標識通りに走るだけです

迷う事も無いのでのんびりした気分です

ただ一ヶ所地図上に細い山道が書かれてあり
此処だけ要注意

この道は細く未舗装らしいので
この道を走ると時間をロスしそうです

うっかり左折しないように
運転している主人に注意を促し
ついウトウト。。。






のんびりとした景色

ガタ ガタ ガタ。。
車の大きな揺れで目が覚めました

えっ、、うそ。。。

注意したのに細い山道に入っていました

ナビが左折と言ったので
つい つられて曲がったそうです


幅が車一台分の細い道
しかも曲がりくねった未舗装の砂利道
スピードが出せません






ひどいでこぼこ道

他に車は走っていません
対向車も来ません

ガタ ガタ  ノロ ノロ

でこぼこ道
運転するにも乗っているにも
体力が要ります


こんな山奥に小さな村を見つけました
どのような生活をしているのでしょう






こんな山奥に村が、、、


道の直ぐ横は断崖絶壁

運転を間違える
深い谷底落ちてしまいます

下まで数百メートルはあるでしょう


知らず知らずに車のドアーノブ
硬く硬く握り締めていました






断崖絶壁 深い谷



この細い道はまだまだ続きます

景色もゆっくり眺める気分にはなりません





2時間近く走ると半舗装の道になり
少しだけ道幅も広くなりました

これで緊張せずにすみます






少しましになった道


道路がましになったので
気分も少し楽になりました

景色を眺めるゆとりが出てきました



しかし未だ道は曲がりくねり
道の直ぐ横は深い谷底

そんなにスピードは出せません





横は深い谷底



地図を見ると
もう少しで国道に出られそうです

此処までに1時間以上
時間をロスしてしまいました

もう6時近く
宿までまだ1時間半はかかりそうです

国道に出てから
必死でスピードを上げました

早く宿に着きたいと気が焦り
景色を楽しむゆとりもありません






国道までもう一息


途中で宿まで
細い一本道に入りました
こちらは舗装もされ走りやすい道です

必死で走る事半時間
道の行き止まりに建物が見えてきました

今日の宿
パラドール ソス・ビエルサです


やっと到着。。。




やっとついた今日のパラドール


< 此処はパラドール以外建物が無く
近くにキャンプ場があるだけです

周りは高い山に囲まれが流れ
澄み切った空気

まるで上高地のような景色です


部屋のから3000メートル級の山が
大迫力で間近に見えます


部屋で少し落ち着き早速夕食をする為
レストランに出かけました

従業員のきびきびとした動きと
大勢の客の楽しそうな語らい
美味しく食事が出来ました

それにしても今日は色んなハプニングがあり
けっこう疲れた一日でした

明日はアランの谷の村ビエルハに向かいます

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